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インタビュー記事

自分の未来は、自分の意思で決める

小机歯科医院

歯科医師瀬谷 実花先生

2019年
日本大学松戸歯学部 卒業
2020年
日本大学松戸歯学部付属病院にて臨床研修
2021年
医療法人社団敬友会 小机歯科医院 入職

小机歯科医院

歯科医師湯浅 凌介先生

2019年
日本歯科大学生命歯学部 卒業
2020年
日本歯科大学附属病院にて臨床研修
2021年
医療法人社団敬友会 小机歯科医院 入職

麻布の就職フェアに参加したきっかけ

瀬谷先生:大学病院に残るか、知り合いの先輩の開業医に就職するか、結構悩みました。そこで1度、いろんな歯科医院さんに見学行くのもいいかもしれないと思い、大学病院にあった麻布デンタルキャリアさんの就職フェアのチラシを見て、友達と行ってみることにしました。

湯浅先生:一応自分の中では、「年内に就職先を決めたいな」という気持ちがありましたが、正直就職先選びには悩んでいました。最初は大学の先輩に誘われた医院さんに見学に行っていましたが、友達から麻布の就職フェアに一緒に行ってみようと誘われて、ちょうどタイミングよく日程も空いていたので、行くことにしました。
それに、歯科医師の繋がりの中だけで就職が完結してしまうことに不安があったので、視野を広げてみたい、という気持ちもありました。

就職先は自分で探してみる

瀬谷先生:先輩のところに行くと先輩も院長先生も同じ大学出身で、環境的には色々気軽に相談しやすいだろうし、ストレスなしで仕事ができるかなとも考えたのですが、そこに頼ってしまうと、自分の性格上ちょっと甘えが出てしまう気がしました。自分で調べたり考えたりをしなくなってしまうというか、しっかり基礎ができて5年後とかでしたらいいかもしれませんが、研修医終了後の最初スタートは違う環境で頑張ってみようかなと考えて、自分で探して見ることにしました。

湯浅先生:部活の先輩がいる医院さんに誘われてはいましたが、自分の性格上、仕事場に知り合いがいると甘えが出てしまうと思い、環境を一新したほうが自分自身が成長できるのではと考えました。

医院見学の際のポイント

瀬谷先生:歯科医師として仕事をする時に一番大切になってくると思うので、院内での衛生士さんの雰囲気は特に気にして見ていました。
あとは、勤務されている先生達の年齢ですね。院長先生はもちろん一番年上だと思うのですが、その下の先生が40代で、そこから下の先生がいないと、20代30代の先生が入ってこない、入っても辞めてしまう理由が何かあるのかな、と考えてしまいますね。
やはり自分的には年齢が近い、歯科医師3〜5年目の先生がいた方が、治療に関することも聞きやすいですし、同年代の先生がいる方が働きやすいと考えて、その辺を気にして見ていました。

敬友会を選んだきっかけ

湯浅先生:研修医の時から歯内療法エンドを続けていきたい気持ちがあり、研修修了後は勉強を続けながら、しっかりしたエビデンスに基いた治療をしていきたいと思っていました。そのためには、マイクロスコープがある医院に勤めたい、それと矯正にも興味があったので、矯正の治療ができるところ、マイクロを使った診療と矯正の治療がしっかりできる医院を第一選択として条件として絞っていきました。
その中で、マイクロが全ユニットにある敬友会のシステムはあまり例がなく、また矯正治療もしっかり学べるということで、とても魅力的に感じました。

実際に入職してみて

瀬谷先生:今は、自分の理想に技術が追いついていっていない感じですね。もどかしいです。技術の上達には練習しかないのですが、そんな中で先輩方は、診療終了後遅くまで残って練習に付き合っていただき、アドバイスやポイントを指摘していただけるのでとてもありがたいです。質問をしやすい環境ですし、理事長先生は一つ質問したら十以上返してくれるので、すごく勉強になります。

将来的にどのような歯科医師になりたいか?

湯浅先生:イメージとしての「開業」は頭の中にはありますが、敬友会に入職して半年、研修含めて2年程度を過ごしてきて、開業だけが歯科医師としてのゴールではないなと感じています。ただ、全ての診療を一人でできることは一つの目標ですね。様々な症例の患者さんがいらっしゃいますが、どのような患者さんがいらっしゃっても、しっかりとした治療計画を立て説明し納得して治療を進められる歯科医師になること、それが今の一番の目標ですね。

就職先に悩むあなたへのアドバイス

瀬谷先生:大学病院や先輩のいる歯科医院は、ある意味で楽な環境だと思います。でも、自分の将来の為に、なるべく楽な方を選ばない気持ちを持つことは大切だと思っています。
狭い環境の中で決めるのではなく、少なくとも数件の柵のない歯科医院に見学に行って、自分に合う合わないを確かめないと、後悔するような気がします。自分の未来は、自分の判断で決めたいですよね。

湯浅先生:皆さんが凄く気にする「人間関係が良い」は、結局は入ってみないとわかりません。体育会系の人が合うようなところもあれば、文科系の人が合うような職場もあります。どちらも一括りにされて「人間関係が良い職場」とされてしまいますが、実際に入ってみないと本当に自分にとって「人間関係の良い職場」かはわかりません。
それよりも、自分のやりたいことをはっきりさせて、それができるような職場を選ぶことが、後悔なく頑張れる原動力になるんじゃないかと思います。

理事長・院長・先輩歯科医師
インタビュー

医療法人社団敬友会 小机歯科医院

理事長 久保倉 弘孝 先生

神奈川歯科大学 卒業
横浜市立大学医学部口腔外科学教室 入局
横浜船員保険病院歯科口腔外科医長代理
小机歯科医院 開設
医療法人社団敬友会設立 理事長就任

真面目な熱意のある人が応募する

Q. 今回麻布の就職フェアから採用されたお二人の先生にインタビューをしておりますが、瀬谷先生と湯浅先生を採用された決め手はなんでしょうか?

当法人の場合、最初の敷居を少し高くしています。
医院見学にいらした時、まず最初に法人の基本理念と診療スタイルを理解してもらいます。その後、本院と3つの分院の計4箇所の医院を全て見ていただきます。1日かかりますので、いろいろな話をするのですが、例えば「うちの場合、根幹治療も根管充填ダメだったら絶対やりなおすよ」みたいな話もします。テストで歯茎彫刻もやってもらいますので、結局真面目な人じゃないと応募できないシステムにしています。
ですから、熱意のない人は最初から応募してこないです。これは間違いありません。応募してきた、この段階で瀬谷先生や湯浅先生みたいな人はもうOKなんですよ。

自分から学ぶ姿勢を持つこと

Q. 敬友会さんでは、若い歯科医師の先生をどういう方針で教育をしていくのでしょうか?

若い先生方ももちろん臨床研修先で治療されていたと思いますが、いざ現場に出てみると、自分が考えている通りには手が動かない先生が多いですね。
当法人では、まずスタートの2週間位は座学で、敬友会としての診療の仕方を全科目でレクチャーします。その後で、マネキンを使ってその時点のレベルをチェックします。
若い先生の中には、教えてもらえて当たり前、といった姿勢で臨んでくる人もいますが、そこに関しては、きっちり伝えます。「ここは学校ではなく職場だよ、自分から学ぶ姿勢を持たないとダメだよ。まず患者さんの為、地域の為、自分の為、法人の為に自ら率先して動いて行かないと、食べていけないよ」歯科医師の前に、社会人としての常識をしっかり教えていきます。
実際の診療に入ると、チューターとして1人先輩歯科医師がついて、きちんと指導していきます。もちろん、チューターだけでなく、先輩歯科医師は全員で新人さんを見ていますので、誰に質問しても大丈夫です。診療後の終礼で一日の振り返りしながら、少しづつ成長して行ってもらい、次は根幹治療をやってみようか、治療計画をまず一人で書いてみようかという感じで進んで、その中で添削したり意見交換したりしながら、前に進んで行ってもらいます。入職すぐに何十人診る、なんてことは当法人ではありません。逆に少し遅いぐらいだと思いますね。
当法人では、1年位を目安に保険診療が一通りできるようにと考えていますが、成長のスピードは人それぞれですので、一概には言えませんね。年功序列では全くないので、その人の成長スピードに合わせて、自費もインプラントもどんどん任せていきます。

「教育」が必要であることを理解している

Q. 麻布デンタルキャリアの歯科医師就職フェアに出展を決められたきっかけについてお聞かせください。

当法人は、以前から研修終了直後のフレッシュな先生に注目していました。法人の理念として、若いうちにきちんとした教育をし、エビデンスに基づいたしっかりとした治療のできる一人前の歯科医師の育成に、力を入れてきました。ですから、中途採用より新卒採用に重きをおいています。その点で、若い先生の就職活動に重きをおいている麻布デンタルキャリアさんと波長があった感じですね。
実際出展してみると、運営もとてもスムーズですし、母体が歯科医師国家試験予備校なので、一人前になるために「教育」が必要であることを、本当の意味で理解されていることがスタッフの方からも伝わってきました。若い先生の就職や将来を真剣に考えられている姿勢が、見ていてすごくよかったです。

か強診認定と、エンドとペリオをきちんとやっているか

Q. これから歯科医師としての人生を歩み始めようとしている若い先生達に対して、就職先を選ぶ際のアドバイスをお願います。

まずその歯科医院の施設基準として、か強診(​​かかりつけ歯科医機能強化型診療所)の認定を取っているところを選んだ方がよいと思います。この認定を受けていると、国の政策に則っているといことでいろいろな面で優遇されます。これを取っていないと、多分その歯科医院さんはガーガー削っていくパターンの歯科医院さんじゃないかな。これ厚生労働省HPで調べらますので、是非就職を決める際には調べて見てください。
次に、エンドとペリオをきっちりやっているところですね。根管治療と歯周治療がきちんとできないと、後々自分に跳ね返ってきます。そしてこれがきちんとできないと、患者さんはどんどんいなくなっちゃいますから。
後は、医院見学に行って、スタッフの人達の雰囲気が悪いところは、止めた方がいいですね。

少しずつでも自分が成長できる環境に身をおくこと

Q. 最後に若い先生へのメッセージをお願いします。

研修終了後の3年目迄は凄く大切な時期です。そこで歯科医師としての人生が決まってしまいますから。だからこそ、最初に就職する歯科医院は慎重に選んで欲しいと思います
そして、幸せの定義をしっかり考えて欲しい。お金儲けが全てではない。それをきちんと頭に刻んで、生きていって欲しいと思います。お金稼ぐことばかりを考えてたら、幸せにはなれない。だから、毎日少しずつでも自分が成長できる環境に身をおいて、自分自身の目標をしっかり定めて着実に成長して行って欲しいと思います。人生は短いんです。あっという間ですから。

2021年10月 取材

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