インタビュー記事
目標は、広島で一番のGPになること
医療法人社団 栗林歯科医院
歯科医師大原 裕太先生
- 2018年
-
広島大学歯学部 卒業
広島大学歯学部附属病院にて臨床研修
- 2019年
- 医療法人社団 栗林歯科医院 入職
広島か関東か悩んだ結果、
勉強できる環境を選んだ
まず、就職先を決めるにあたって、「広島」で働くか、「関東」で働くかで悩みましたね。大学を卒業後、そのまま広島で働きたい気持ちもありましたが、広島の医院だと、どうしても保険診療がメインで効率重視になりがちな印象で、関東の方がじっくり診療ができるかなという思いがありました。
また、それと共に、一番の決め手になったのは、「勉強会の多さ」ですね。研修終了後、就職してからも勉強を続けられる環境が良いなと思っていました。広島だとどうしても数が少なかったり、場所が遠かったりして、気軽に勉強会にいける環境がありませんでした。その点、関東だと勉強会の頻度も種類も多く、自分で勉強できる環境が整えられると感じました。
就職先の決め手は、
「自分の将来」が見えること
最終的に、8医院を見学させていただきました。内訳としては、関東が6つ、広島が2つです。フェア参加のきっかけは、麻布の採点サービスからメルマガ登録したことですね。実は最終的に悩んだ2つの医院も、麻布のフェアで知った医院でした。どちらも教育環境は良いと思いましたが、決め手となったのは栗林歯科の方が、「自分の将来」が見えた点です。栗林歯科では6年間で一人前の歯科医師になるという明確なスケジュールが引かれていて、入職6年後の自分の姿をより具体的にイメージできました。
日々、ステップアップ、
診療を不安なく行える環境
栗林歯科に入職して4ヵ月くらいですが、診療に関しては、項目ごとにきっちりステップが決まっています。まず新人は検診から始まります。その検診に関しても、スタッフ間で練習をして、次にテストを行い、合格したら最後に検診の患者さんの予約が入ります。それが、一つの流れとして出来ています。テストも一回ではなく複数回あり、細かくステップアップを行うので、実際、患者さんの治療を行う時には、不安が全て解消され治療に専念することが出来ますね。
目標は、広島で一番のGPになること
将来の目標は、広島で一番のGPになることです。自分が勉強会等で学んだことを生かして、妥協しない治療、こだわった治療をやっていきたいです。将来は、そんな治療のできる医院を広島で開業したいと思っています。今は、それに向かって何をするか、どれくらいのスピードでステップアップしないと行けないかを日々考えながら、勉強に励んでいます。
就職先に悩むあなたへのアドバイス
実際は、入ってみないとわからない部分が多いと思いますが、まずは、院長のやる気があるところ、若い院長先生がいるところが良いかなと思います。全てではありませんが、若い院長先生だと柔軟性や新しい知識に対する意欲、行動力、若い先生の意見にも寛容なとこがあると思います。そういった院長のいる医院が一番、働きやすいのではないでしょうか。就活は、何より直接先生と会って話すことが一番重要。就職フェアのような場で、まずは院長と話をした上で、医院見学を行うのが一番良いと思います。
理事長・院長・先輩歯科医師
インタビュー
医療法人社団 栗林歯科医院
理事長栗林 研治先生
- 2003年
- 日本歯科大学歯学部 卒業
- 2009年
- 医療法人社団 歯聖会 田中歯科医院 卒業
New York University CDE Program 卒業
医療法人社団 栗林歯科医院 開院
- 2014年
- Medical University of Vienna 卒業
- 2017年
- 東京西の森歯科衛生士専門学校 歯周病科講師 MID-G理事 就任
就職の本質は Face to Face
採用活動では、必ずマンツーマンでお話をすると決めています。その為に、フェアに参加しました。そして、院内見学、これは絶対に必要です。なぜかというと、それは質疑応答のため。その人の雰囲気を感じるためにも、僕は質疑応答を重視しています。インターネットだと質疑応答もないですし、その人の雰囲気感も掴めないですしね。
そういう意味でも、やはり就職の本質はFace to Faceだと思いますね。大原先生も、院内見学に来た時の質疑応答が良かった。質問の質が高かったですね。例えば、お給料は?休みの日は?という質問ではない。3年、6年を栗林歯科医院にいたときに、自分がどうなっているのか?自分の未来を想像しながら質問をしてくる。これは僕の中では、すごく質が高いです。
重要なのは、人間としての成長
僕が6年間で実際にどういうふうな人物になってもらいたいかというと、まずはバランスが取れた人として成長することなんです。それには、精神倫理面・家族面・健康面・教育面・社会文化面・経済職業面の6項目についての成長が必要だと思っています。歯科医師という仕事は、経済職業面の一部に過ぎないんです。
だから、職業面以外の5項目にも、目標設定をして栗林歯科を卒業するまでに、人としてそのバランスを上手くとれるようにします。歯科医師としては、最初の2年間で基礎を行い、残りの4年間で自分の患者さんを増やしていくことをやっていきます。どのように育てていくかというと、次の5つが柱になってきます。マニュアル、2年間の基礎のカリキュラム、日報表、3月の年間目標の設定と個人面談です。
Talknote、日報でポジティブに
栗林歯科は Talknoteという社内SNSを使って、日報の共有などを行なっています。ここで大事なのは明日、次の目標です。今日のことが終わった後、次の目標が大事なんです。次にどうするかを考える習慣があればポジティブシンキングになれるんです。
新人ドクターは、他の先輩ドクターが日報をチェックしています。そうすると、一人の悩みが、みんなの悩みになる。先輩ドクターも、後輩頑張ってるな、大原先生頑張ってるな。自分たちも頑張らないと、フォローしてあげないと、となりますよね。
人を育てるためには
「デビューの日」を決める
僕は、人を育てるという中で何が一番大事ですか?とよく質問されるんですけど、それは一つ。「デビューの日」を決めるんです。受付でも、患者さんの目の前に立ってお会計をする日、ドクターなら患者さんを診る日を決めるんです。栗林歯科では、一般的にデビューの日は、三ヶ月後と決まっています。まず最初は、頭で理解させる。その理解のためには、マニュアルが必要です。活字と写真と動画マニュアルを栗林歯科では用意しています。次にお手本として実際、やって見せます。次に患者さん以外、うちだとマネキン、スタッフ相手に本人が実際やってみます。次に実技試験。そこでうまく行かないところは、また修正する。そして、デビューの日。この日を絶対決めなきゃいけない。
就職先に悩むあなたへのアドバイス
「まず夢を50個書いてください」なぜなら、自分が向いたい先、夢が描けていない状態では、就職先は決まらないからです。絶対決まらない。だから、まずそれを紙に書くんです。夢とか、やりたいことがあって一歩目。それが頭の中にあるだけでは全然ダメです。それを自分の手で、指で紙に書かなければいけないです。なので、貴方も就職活動を行う前に、是非ご自身の「夢」をまずは50個、紙に書いてみて下さい。
2019年8月 取材
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