インタビュー記事
今できることを一つ一つ積み上げていく
医療法人大志 和光市デンタルオフィス
インプラント・矯正ステーション
歯科医師五明 和佳先生
- 2021年
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東北大学歯学部 卒業
信州大学医学部附属病院にて臨床研修
- 2023年
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医療法人大志 和光市デンタルオフィス
インプラント・矯正ステーション 入職
就職活動の始まり
研修先には残らず、新たに就職先を探そうと思った時期が遅く、まわりの多くは8月くらいには内定をもらっているような状況でした。とはいうものの、何から手をつけて良いか分からず、困っていたところで、麻布デンタルキャリアの就職相談会とキャリアセミナーのイベントを知り、参加してみました。麻布さんは学生時代から知っていたので、そういった意味でもなんとなく安心感がありました。
就職先を決めたポイント
決め手は、医院長である古川先生の性格と技術です。
臨床研修終了後の3年間くらいが、歯科医師として一番大切な時期と言われていますが、実感としても自分の歯科医師人生の半分くらいは、この3年間で決まってしまうと言っても過言では無いと思っています。歯科業界は、新しい知識や技術を常にアップデートしていかなければいけない世界だと思っています。古川先生は、積極的に新しい知識を吸収し新しい技術にチャレンジしていくスタイルで、尚且つ教えるのが好きな先生なので自分としてもとても聞き易く、見学だけでなく直接指導してもらえるところが自分に合っていると感じています。
実際見学をするまで、和光デンタルオフィスが大きな法人の一部であることはわからなかったのですが、大きな法人は小規模な医院より雇用などのルール・制度がしっかり整っており、開業を考える場合も法人のサポートがあるので、そこは大きなメリットだなと思っています。 また、同期が多いのも大きな法人のメリットだと思います。小さな医院の場合、悩みを相談できる同期自体がいなかったり、院長に相談できた場合も良い悪いではなく、立っているステージが違うと目線の高さも違うので、その点でも同期が多いことは心の支えに繋がりやすいのかなと思います。同じ1年目や2年目だったらその中で自分がどのくらいにいるのか、何が出来て何が出来ないのかなど、自分の今の立ち位置が分かるというのは、成長の段階ではすごく大切なことだと思います。やはり同期の存在はすごく大きいです。
就職から今までの日々
困ったことがある場合、自ら事前に相談し医院長が担当する患者さんのアポイントメントを事前に調整してもらい、時間を作って教えてもらっています。同期とは、予定が合えば一緒に飲みに行ったりして、そこで情報交換会みたいなことをしています。まだ将来はあまり見据えられていませんが、そろそろ決めていきたいと思っています。10年後の自分の姿はまだ明確ではありませんが、直近では医院長に頼らず一人で矯正が一通り出来るようになりたいなと思っています。
就職先に悩むあなたへのメッセージ
僕の場合、結果的にうまくいった理由としては、やりたい事とやりたく無い事がきちんと明確化出来ていたことだと思っています。
なんとなくで見学に行っても、結局なんとなくで終わってしまうと思います。
自分が勉強したい事を実現できる医院か、医院と自分の性格が合っているか見極めることが大切かなと思います。例えば、診療終了後も勉強したくて院長に教えてほしい人であれば、診療が終わったらすぐに帰ってしまう院長とは合わないと思いますし、逆に早く帰ってプライベートの時間を大切にしたい人は、診療後指導するから残れと院長に言われてしまうのは、やっぱり合わないと思います。自分の優先順位と医院側の優先順位をしっかり合わせておくことが、一番大切ではないでしょうか。
理事長・院長・先輩歯科医師
インタビュー
医療法人大志 和光市デンタルオフィス
インプラント・矯正ステーション
院長古川 智基先生
- 2013年
- 公立大学九州歯科大学卒業
愛知学院大学附属病院総合診療部にて臨床研修
愛知県、静岡県の開業医にて勤務経験を積む
- 2018年
- 医療法人大志 入社
国際口腔インプラント学会 認定医 取得
- 2019年
- みずほ台駅ナカ歯科・矯正歯科 副院長 就任
臨床研修医指導医 取得
- 2020年
- 和光市デンタルオフィス インプラント・矯正ステーション 開院&院長 就任
採用の決め手は
五明先生は、話し方とか仕草、そういう細かいところにすごく気を配れる人だなというのが第一印象でした。結局患者さんに対応する時は、技術だけでなく気配りや気遣いが大切で、五明先生の場合はそこが、採用したいな思うストロングポイントでした。
採用でポイントになるのは「人と話す時に、ちゃんと目を見れるかどうか」です。ちゃんと目を見て話すようにしなさいっていうのは、正直大人になってから直していくというのは難しいと思います。
そういった意味で厳しい見方かもしれませんが、その部分は最初に見ています。
大きな法人ならではのキャリアプラン
うちの医療法人は現在15医院くらいあり、各医院長が手分けして、分野別でかなり密度の濃い教育マニュアルを作っています。 入職して最初の2ヶ月くらいは、週に2日診療せずに初期研修としてマニュアルに従いながら、講義や実技で学んでいきます。その2日以外は、各医院で診療をしています。研修でインプットしながら、各医院で少しづつアウトプットもしているので、バランスの取れた2ヶ月間が過ごせます。 3ヶ月目からは、徐々に患者さんの診療を担当してもらいます。担当医制なので、しっかり責任を持ってやっていただきますが、わからない事ももちろんあると思うので、そこは先輩ドクターや医院長に聞きながら、治療計画を立ててやっていきます。3ヶ月目からは、もちろんインプットもありますが、アウトプットの割合が増えていくイメージです。
2年目からは、できる事・できない事が自分自身で徐々に分かってくると思うので、出来ない分野ややった事がない治療をどんどんやっていただきます。もちろん先輩ドクターや医院長に聞きながら、インプットしつつアウトプットしていきます。
3年目からは、新人ドクターの教育ができるような立場で頑張ってもらいます。その中で、法人の中で分院をやっていく方向性なのか、卒業して個人開業するのか、自分自身が最終的にどうしていきたいかのビジョンを考え始める感じですね。
4年目からは各々の道へ進んでいきます。
僕自身も、法人の中で医院長としてやっていますが、新しいドクターが入ってくると刺激になります。下手な事を教えてしまうと本当にそれを信じてしまうので、自分自身もちゃんと勉強して正しい知識を身に付けておかないといけないと思い、励みになっています。
就職先に悩むあなたへのアドバイス
見学でチェックするポイントをあげるなら、人間関係の良し悪しは正直入ってみないと分からないので、院長や先輩ドクターが教える時間をしっかりとっているのかが大事なところです。やった事がない事を1年目のドクターがやろうとする時、本当につきっきりじゃないと出来ない事が多いです。その中でその為の時間をちゃんと割いているかどうか、院長先生のアポイントメントを見せて貰えばわかると思いますよ。 院長先生や先輩ドクターが毎日予約がびっしり入っている状況だと、1年目のドクターが入職したとしても教えてもらえないと思います。ポイントとしては、一緒に患者さんを診てもらえるようなアポイントメントが、取られているかどうかを確認してもらうといいかなと思います。
あとは、自分がここに入るとしたら「この技術を身に付けたい」「この分野の勉強がしたい」などを、実際にやっているかどうかを見た方がいいかなと思います。インプラントが勉強できるという事であれば、見学の予約をする時にインプラントのオペが入っている日を指定して見学した方がいいと思いますし、ワイヤーの矯正を身に付けたいという事であれば、実際にワイヤーの矯正をやっている日を指定して行った方がいいかなと思いますね。やっぱり、せっかく見学に行ったのに自分が勉強したい事の景色が見えないと、不安になってしまうと思います。見学予約をする時に自分が見たい事を見せてもらえるように、あらかじめ日程を調整したりしてもらうことが大切ですね。
2023年6月 取材
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