キャリアパス
みなさんは、今後の自分の
キャリアについて
具体的にイメージできていますか?
歯科医師として様々なキャリアパスが描けるなかで、きちんとゴールを設定することは、今後の人生に関わる非常に大事なこと。そこでこのページでは、どうやってキャリアを形成すればよいか、具体的にご紹介していきたいと思います。
学生時代から考えるキャリアパス
「なりたい自分」のキャリアパス
まずは、ゴールを決めて、キャリアパスを思い描こう!
開業・
事業承継勤務医(常勤・非常勤)
大学(研究者)
企業
技官
医官
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開業する・事業承継する!
歯科医師+経営者。開業するには、人や組織のマネジメントも重要なスキルです。歯科医師にとって、学んできたすべてを活かせるような自分の診療所を持つのは、理想のゴール!しかし、診療所を開業もしくは承継し、運営するのはリスクもあります。失敗をしないため、万全の準備をして計画的にキャリアを重ねていきましょう。
自分の医院を作るということ開業といってもやり方は様々、実家の医院を受け継ぐ先生もいれば、ゼロから作る先生もいるかと思います。どのような方法であれ、自分の歯科医院を作るということは、自分の理想の治療が行える環境で働けるということです。しかし、その分スタッフや患者さんの人生を背負うという責任も生じます。自分の理想の歯科診療を行うために、まずは自分の適性を知り、将来の「自分の医院」の特徴、理想の歯科診療を考えながらキャリアを積み重ねていきましょう。
開業までのキャリアパス
マッチング・研修医
開業への強い意欲がある場合は、協力型施設になっている一般診療所を回れるプログラムを選択することがおすすめです。研修医時代に色々な診療所を体験するのは、将来、どのような医院を開設するかの良い参考になります。
また、専門分野を身につけるために適した研修先を選ぶのも一つ。外科などは手術症例が多い大学病院などを希望しましょう。就職・転職
様々なセミナーで経営の知識なども学ぶことはできますが、就職先、転職先を通じて学ぶこともできます。分院を任せてもらえる所や、経営に関しても学べる所は選択肢として適切かもしれません。経営といっても学ぶことは沢山。人や組織のマネジメント、法務知識、経理知識などを実践的に吸収できます。就職先で学べるものは全て学ぶつもりで臨みましょう!
求人サイトはこちら認定医・専門医
単純に開業するといっても、どのような特徴をもった歯科医院になるかが、とても重要となります。歯科医院経営では専門性をもつことが、診療だけでなく人材確保にも繋がります。他の医院との差別化のためにも、専門医の資格を取り、医院のアピールポイントにしましょう。
認定医・専門医に
ついてはこちら進学・留学
医院のアピールポイントを作るには、進学や留学を行って専門分野の知識を蓄積することも大事です。日本に留まらないグローバルな歯科治療を追及する姿勢は、開業後のスタッフ育成などにも必ず役に立ちます。
進学についてはこちらセミナー
経営関係の知識を得るためには、独学では中々難しいかもしれません。歯科医院向けの開業セミナーだけではなく、一般的な起業に関する経営セミナーなども上手に活用して、経営に関する知識を蓄積しましょう。
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勤務医・非常勤勤務医として働く!
勤務医として働き続けることも、立派な歯科医師としての道。特にワークライフバランスを重視する人にとって、適しているでしょう。
専門性をあげることで、複数の歯科医院の非常勤として働くケースもあります。勤務医として働くということ 勤務医の特徴は、臨床の技術と知識に注力できることです。
専門知識、専門技術を高め、歯科医院にとって貴重な人材となれば、開業のリスクを取らずに多様な働き方も可能になります。一つの医院に常勤として長く勤める方法や、専門医として複数の医院の非常勤として勤める方法も可能です。勤務医までのキャリアパス
マッチング・研修医
研修先は、自分が目指す専門分野の知識や経験が伸ばせるかどうかで選びましょう!例えば、外科であれば手術症例が多い大学病院など。
就職・転職
就職先、転職先も基本的には自分の専門性が伸ばせるかどうかを基準に考えましょう。院長先生が「その道のプロ」だと働きながら知識や技術を学べるので、就職先選びでは特に注意しておきましょう!
求人サイトはこちら認定医・専門医
専門分野のエキスパートを目指すには、各学会が行っている専門医制度を活用するのが一番の近道です。認定医・専門医を取れる施設は決まっているので、所属を考えている施設で取得できるかかどうか事前に確認をしましょう。矯正、インプラント、外科などの専門医は、歯科診療所の非常勤としてもニーズが高くなっています。
認定医・専門医に
ついてはこちら -
大学で教員や研究者として働く!
大学で教員として働くことは、アカデミックな研究者としての到達点です。基礎系分野の研究者として自然科学を発見したり、臨床系の分野で最先端治療を発展させたり、研究を通して目の前の患者さんだけなく、将来の患者さんも救うことができるかもしれません。また、日本に留まらない知識、技術の蓄積が必要になります。
大学で働くということ 勤務医や開業医との違いは、学術的知識や研究成果が要求されることです。
研究分野にもよりますが、臨床の技術を磨くだけでなく、研究し、論文を書くことが日常となります。また、大学教官として働く場合、臨床や研究、論文発表に加え、学生への指導などの業務をこなす必要があります。大学教員までのキャリアパス
マッチング・研修医
研修先は、自分の専門性が伸ばせるかどうかで選びましょう。基礎系分野の研究者になる!と決めている人は、研修医にならず、博士課程への進学を選ぶこともあるでしょう。しかし、研修を通して自分を発見することもあります。できるだけ、マッチングは行っていきましょう。
進学についてはこちら進学・留学
大学教官を目指す場合は、博士課程への進学がほぼ必須です。現在は社会人大学院の制度もあるので、自分の働き方、学び方にあった勉強の仕方をつかみましょう。
進学についてはこちら
進学後は大学のポストの空きを待ちながら、大学に残って研究を続けたり、医系大学の専門分野を学んだり、あるいは海外に留学し、有名な教授のもとで研究を行うことも選択肢の1つです。論文や学会で国際的な賞をとったり、自然科学の発見で業績を残したりできると、大学教官への道は近くなるかもしれません。認定医・専門医
学会参加は大学教員を目指す上でほぼ必須。大学に残ることが出来れば自然と症例が積み重ねられるので、認定医、専門医のみならず、指導医まで目指すことが可能です。一般的に開業医よりも大学に勤務をしている方が学会参加などの支援を手厚く受けられるため、認定医・専門医が取得しやすい傾向があります。
認定医・専門医に
ついてはこちら -
企業で働く!
歯科系器材のメーカーや企業の研究職。また、歯科医師予備校講師などが挙げられます。
直接患者さんと関わる訳ではないですが、歯科医師として学んできた知識を企業の中で活かす道もあります。企業で働くということ 勤務医として働くことに近いですが、一番の違いは臨床をメインに業務を行うわけではありません。歯科医師の知見をフルに活かしながら企業の事業に役立つ業務を行いましょう。
企業で働く歯科医師までのキャリアパス
企業で働く場合は、基本的にその企業が欲しい人材がどのようなものであるか事前に調べてから、応募しましょう。臨床の知識を求められる場合は、もちろん臨床経験を経てからの方が活躍できでしょう。一方、国家試験の教育であれば、卒業後直ぐの方が国家試験対策の知識が業務に活かせるかもしれません。研究職を求めるのであれば、博士号であったり、研究成果や論文発表などの業績が求められる場合もあります。
麻布デンタルアカデミーの
講師募集はこちら -
技官として働く!
歯科医師のキャリアとしてはニッチな道ですが、厚生労働省に所属し、国家公務員として、日本の衛生分野の政策を担う重要な仕事。医療の知識だけでなく、政策提案を行うようなマネジメントスキルが求められます。
患者さんだけでなく歯科医師としての知識・技術を日本の為に使うという道もあります。技官として働くということ 勤務医、開業医とは違い国家公務員として働くことになります。国家公務員は、日本の医療分野の政策案や予算案の立案を行います。歯科医師の専門性と行政官としての専門性の二つが必要になります。ほぼ2〜3年ごとに異動があり、厚生労働省本省や他省庁、各地の自治体や国際機関に所属となる場合もあります。一定の要件を満たせば、勤務時間外に診療所で働くことも可能となっています。また、キャリアパスの1つとして、留学なども用意されています。
技官までのキャリアパス
歯科研修の修了予定者もしくは、修了者が対象となります。技官試験は「前期試験(6月ごろ)」「後期試験(11月ごろ)」の2回行われていますが、歯科は「後期」のみなので、注意しましょう。年齢制限について言及はされていません。前年度の1月から厚生労働省では個別の相談会も行われいますので、気になった人は相談すると良いでしょう。
以下の試験が課されます。
書類審査(履歴書等の他に、小論文も課される)
1次:グループディスカッション、面接等
2次:面接
採用後は、職務に関係なく、全府省の総合職を対象とした新規採用職員向けの合宿制研修や、厚生労働省独自の研修などを受けることになります。その後、各部署、機関へ配属となります。 -
医官として働く!
歯科医師のキャリアとしてはニッチな道ですが、自衛隊に所属して、隊員の健康を守る重要な仕事。
患者さんだけでなく歯科医師としての知識・技術を日本の為に使うという道もあります。医官として働くということ 歯科医師として患者の治療という意味では一般の歯科医師とほぼ同じと言えます。所属先が自衛隊という国家公務員として働くという点が大きな違いと言えるでしょう。患者は自衛隊員から一般の方まで様々です。基本的には完全週休2日となっており、残業もほぼないことなど、待遇面でも良いかもしれません。ただし、転勤があり、全国に及ぶのでその心の準備は必要になるでしょう。志望時に陸海空のいずれかを選択しますが、たとえば海上の特殊な例では潜水艦での勤務などがあります。また、日本国内・国外での災害派遣などもあり、やりがいのある職場とも言えるでしょう。
医官までのキャリアパス
歯科幹部候補生
入隊試験は年に2回あり、自衛隊の幹部候補生の採用試験を受験することになります。30歳未満と年齢制限があり、願書を提出時に陸海空のいずれに所属するか選択をする必要があります。希望する方は、まず各地のリクルーターに相談すると良いでしょう。試験では一般的な公務員試験のほかに歯科専門分野もあります。無事試験に合格し、入隊を希望する場合は「歯科医師臨床研修マッチングプログラム」の登録を取り消す必要があります。なお、研修が終了した人でも制限以下の年齢であれば受験することは可能ですが、合格後の研修は「研修修了者」でも再度受ける必要があるので、注意しましょう。
以下の試験が課されます。
1次:筆記試験
2次:小論文試験、口述試験、身体検査
歯科幹部候補生として採用された場合には、まず6週間の基礎訓練を行い、幹部自衛官としての訓練を行います(階級は曹長)。この期間は集団生活となります。その後、歯科医師としての研修期間が始まります(二等陸尉等に昇進します)。研修修了書は1年で取得できますが、医科系大学病院の口腔外科などと同じように研修自体はさらに1年程度続き、外科や麻酔科などでの研修が行われます。なお、歯科医官は医官と待遇は変わらないとされます。研修終了後は自衛隊関連の施設へ配属となります。医科歯科幹部
幹部候補生が新卒採用とすれば、幹部生は中途採用にあたります。30代での入隊が多いとされています。入隊試験は年に二回のチャンス。しかし、一回目の募集で定員に達した場合は二回目の試験は実施されないことがあります。幹部候補生の採用とは違い、歯科医師としての臨床経験がある人に限られ、認定医・専門医の資格をもった人が推奨されています。任官される階級について幹部候補生は概ね曹長(研修終了後は二等空尉・陸尉・海尉)からスタートするのに対し、幹部生は個人のキャリアに応じて異なってきます。
フェーズ別 具体的な進め方
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大学在学中の方
大学生活は選択肢が最も多い時期でもあります。自分の歯科医師としてのキャリアを漠然とイメージしていませんか?様々な実習や臨床経験の場を通じて、歯科医師として何が向いているのか、どういった診療をしたいのか、を考えてみましょう。病院見学などの就職活動をきちんとやらずに、就職してから後悔する先生が多く見受けられます。早い段階から行動すれば、「こうしておけばよかった」という後悔も少ないはずです。
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研修医の方
周りの衛生士さん、助手さんからは「先生」と呼ばれる立場になります。その状況に甘んじたりせず、医師として生涯学習のスタートを切りましょう。研修期間が過ぎれば「一人前」と思われて厳しい争いの中に身を置くことになります。この期間、指導医や患者、スタッフとの関係性から学び、どうやって成長するかを考えてみましょう。
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進学を検討中の方
「医学博士」を取得する唯一の方法は、大学院へ進学することです。そして、大学院では、「エビデンス」に基づき、どういった治療が適切なのか?をより深く考える機会になります。そして、最先端の治療や、一般の診療所では経験ができない症例なども経験することでしょう。大学時代や研修医時代に自分にあった方向性を考えて、進学先を検討しましょう。
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就業中の方
歯科医師として、転職し新しい職場で医院独自の教育やスタッフマネージメント、経営のノウハウを学ぶことも大切なことです。医院にはそれぞれの強みがあります。歯内療法に力を入れている、小児歯科に力を入れているなど、医院の方向性を確認したり、院長先生が求める治療方針などが自分にあっているかを確認し、自分のスキルアップ・キャリアアップに最も適した医院を選びましょう。
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認定医を目指す
学会からの認定医や指導医の資格も歯科医師のキャリアを示す重要な一つの指標となります。なかには、働くにあたって資格を取得しておく方が有利な分野もあるでしょう。自らが進みたい分野では、資格を取得することが必要かどうか、必要であればどういった資格を取得しておくことが大切なのかを踏まえた上で、進路を選びましょう。ここでは、進路選択をするにあたって、希望する分野の資格取得方法の流れをお伝えします。
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