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インタビュー記事

出合いには必ずチャンスがある

医療法人社団晃嶺会 鈴木歯科医院

歯科医師角田 尚大先生

2018年
日本歯科大学生命歯学部卒業
2019年
医療法人社団健青会にて臨床研修
2020年
医療法人社団晃嶺会 鈴木歯科医院入職

就職活動の始まり

研修先が大学病院ではなかったので同期がおらず、最初は全く情報がありませんでした。ただ大学の同期数人とは連絡を取っていましたので、6月7月に様々な就職イベントがあることは聞いていました。
研修医は研修だけをやるイメージでしたが、半年を過ぎるとやっぱり来年の就職先を探さなければという意識になりました。もちろん研修先に残るという選択肢もありました。研修先は特殊な病院で、医科とくっついている病院歯科みたいな感じでした。歯科ではあるんですが、様々な症例や状況を体験できたので、そこにそのまま就職しても良かったのですが、やっぱり他の世界も見てみたい。
もっといろんな医院を見てみようと思った時に、以前友人から聞いた就職フェアなら一度に多くの医院が集まるので、とりあえずは手っ取り早いかなと考えていたところ、たまたま、麻布デンタルキャリアさんが就職フェアをやっていることを友人から聞き、一緒にフェアに行くことから自分の就職活動がスタートした感じです。

就職先を決めたポイント

決め手となったのは、鈴木先生とのお話でした。自分が目指す目標を達成するために、この医院の環境ならそれに近づけるんじゃないかと、漠然とですがイメージできたんです。
先生が行なっている治療を実際見させてもらい、先生の経験や考え方をお聞きして、自分が目指す方向との同一性を強く感じました。鈴木先生は、イタリアをはじめ様々なとこで勉強されているのですが、「自ら意思を持って出かければ、様々な人に出会えるチャンスが生まれる。出会いには、必ず自分を高めるチャンスある。ここに就職する・しない別にしてこの考え方は大切だよ」と僕に話してくださいました。この言葉が一番印象に残っています。この時、「これは自分にとってはチャンスじゃないかな」と単純に感じました。
就職フェアで最初にお会いした時から先生は、「世界を見ましょう」とおしゃっていたので、絶対厳しいからここに就職したら大変だろうなとは思っていました。ただ、この先生について行ったらどうなるだろう、という思いは最初からありました。だから、ここに決めた時も腹をくくって絶対厳しいけどついて行こうと、決心しての入職でした。ついて行けたら、絶対その先に大きな世界が広がっている、漠然とですが確かにそう思えたのです。

就職から今までの日々

自分が想像していたよりも、さらに上のものでした。もちろんいい意味でです。医院見学に来た時から鈴木先生の診療風景やスタッフさんの動きなどを見て、医院のやり方はこんな感じかな、というイメージができていました。もちろんそれは大幅にはズレていないんですが、そうじゃない部分もたくさんあって。
考え方に妥協がないのと、よく先生がおっしゃるのは「ディテールにこだわれ」と。当然自分の中でこだわってる部分や自信がある部分もあるので、もちろん自分もやりますよ、と思っているのです。でもやっぱり指摘されると、全然まだまだ甘いなというところがすごく多いですね。それにさらに、その上も要求されますし。

今は医療従事者としての土台づくりの時

将来の姿は、まだハッキリとはしてないですね。今、一番最初のベースになるところをやっていて、先生にもよく言われるのですが、「今やっている基本がブレたらこの先何をやっても意味ないよ」と。確かにそうなんです。
だから今はまだ、歯科医療従事者としての土台を作っている段階ですね。この先に行くと、ゴール地点がちょっと見えてくるかなと、思ってます。自分がやりたい医療や患者さんへの接し方を含めた院内での立ち振る舞いなど、今をしっかり生きていくことで、将来目指すべき医療像が出てくるのかなあと漠然とですが思っています。まだまだ、あそこが入り口かなっていうのが見えてきたぐらいですけどね。

就職先に悩むあなたへのメッセージ

大切なことは、何か所かの医院にしっかり見学に行くこと。診療室内を全部見せてもらって、とにかくユニット周辺のどこに何があるのかを確認すること。そうすることで、その医院がどういうコンセプトだったり理念で、治療をしているのかがだいたいわかると思います。まずそこで、医院の雰囲気を掴むことです。
その後は、院長先生と話すこと。院長先生から出てくる言葉。最初に発する言葉には、だいたいその人の考え方なり本音が出てくると僕は思っています。
その医院を知るためには、院長先生の話を聞くのが一番いいんじゃないかな。それに、こちら側から質問するって、あまりできないですよね。だから先生から発せられる言葉から、「何を目指しているのかな」「どういう医院なのかな」ということを感じ取ることが大切だと思いますね。もちろん、条件で選んでもいいと思いますよ。給料がどれだけ欲しいとか、自分自身もその方が納得して仕事ができるんじゃないかなとも思います。

理事長・院長・先輩歯科医師
インタビュー

医療法人社団晃嶺会 鈴木歯科医院

理事長・院長 鈴木 久史 先生

1984年
日本歯科大学歯学部 卒業
可知歯科医院勤務
1987年
パール歯科医院勤務
1994年
東京都中央区築地にて 鈴木歯科医院 開院
2018年
B.O.P.T.JAPAN® 設立
現在
医療法人社団晃嶺会 鈴木歯科医院 理事長・院長
B.O.P.T.Japan® 代表
B.O.P.T.international OFFICIAL group(イタリア)設立メンバー
日本臨床歯科学会,日本歯科審美学会,デンタルコンセプト 21,Osseointegration Study Club of Japan(OJ)所属

採用で大事なことは医院とのマッチング

歯科医師の先生を採用する際に一番重要視していることは、医院とのマッチングです。勤務される先生には、当院がどういう診療スタイルでどういう考え方で治療しているか、まずご理解いただいております。ご理解いただいた上で選んでいただければ、勤務される先生とお互いにWin-Winで伸びていける、そのように考えています。
若い先生が一人前のDr.になるということは、甘いことばかりではありません。やはり努力しなければならないこと、日々の診療の中で気づいていかなければいけないことが多々あります。採用では、医院が持っている価値観や治療に対する考え方と、勤務される先生の思い描く未来像がいかに一致しているか、というのが一番大切だと思います。

⿇布の就職フェアを選んだ理由

様々な採用ツールがありますが、いかにマッチングのいい人材と出会えるかを考えた時に、直接お話をして、直接その求職される先生の思いを聞くことが一番ではないかと考えました。やはり紙面上Web上では、いろいろと甘い言葉が並んでいる中で、医院の思いと一人前になる為の厳しさとのバランスを伝えきれないのでは無いかと思います。
 就職フェアであれば、その先生がどんな未来像を描いているのか、診療に対してどういう思いをお持ちなのか、そういうことが直接聞くことができます。ただ、いろいろな就職フェアを比べた時に、我々が思っているマッチングということをしっかりとお話しできる就職フェアでないと、いくら対面であっても難しいと思っています。それぞれの就職フェアの色がありますから。規模がすごく大きいとか、お祭り騒ぎのようになっていたりすると結局、その雰囲気、勢いの中で話が進み、その流れで就職が決まってしまったりします。そうするとやはり、マッチングのズレが出てしまうと思うんですね。
我々が考えているマッチング重視のお話ができるような就職フェアということで、麻布デンタルキャリアさんの就職フェアを選んでいます。

医院の教育方針

臨床研修終了後最初の3年間は、「ゴールデンタイム」と言ってその後の歯科医師人生の方向を決める非常に重要な時期に当たります。勤務される先生が卒後20年くらい経って、ご自身の歯科医師人生を振り返った時「鈴木歯科で過ごして良かったな」と思えるような形にしてあげたいと考えています。
そうなるために、我々は「ベース」と呼んでいますが、まず基本になる診療の「フィロソフィー」をしっかり作ることに主眼をおいています。診療はこういう風にするものなんだ、患者さんにはこう向き合うべきなんだ、ということを最初にしっかりと固めておくことが大切です。

今、日本の大学教育はどうしても、国家試験の合格率にとらわれています。本来の医療人を育成する教育ではなく「合格するための教育」に、多くの時間が割かれています。今その弊害が出ているように思います。たくさんの難しい問題を、短時間で正解に導かなければならない。どうしても早く答えが欲しい。それは資格試験的には正解だとも思うのですが、医療人としてのあり方を学ぶのには適していません。私は日本の歯科大学での教育のあり方と、医療人の育成との間にはギャップが生まれているように感じています。
当医院では国家試験対策のように正解をすぐに教えるのではなく、まずは、治療方針の導き方、勉強の仕方、考え方を若い先生には伝えるようにしています。実際の治療現場で役に立つ、診断、総合的な治療方針の組み立て、どう患者さんにお話していくか、また必要な技術はどのように身につけていくかなど医療人としてのあり方をスタートの時期に学んでいく環境こそが重要になると考えています。

病院実習とか臨床研修医の教育においても、どう患者さんと向き合い、どう治療方針を立てていくか、というプロセスがお座なりになっているように感じます。ですから、若い先生、特に臨床研修終了直後の先生には、その部分を一度ご破算にしてベースを作りたいなと思っています。基礎となるベースをきちんと整えて、こう考えるとこうやって答えを導けるよ、という導き方みたいなものをゴールデンタイムの3年の間に伝えて行きたいですね。

2020年10月 取材

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